ログ10
テーマ
金融政策の復習続き
既に分かっていること
<金融政策の手段>
・補完貸付:(公定歩合を使った相対貸付)有事の資金供給手段
・補完当座預金制度:準備預金への付利制度
3.金融政策の効果
<金融政策の有効性>
・実質利子率が支出活動に影響する。
・人々の期待インフレを安定化しつつ、名目利子率を上下することで、実質利子率をコントロールすることが中銀の役割。
知りたいこと
①”仮に、景気過熱でインフレが起きているとき、実質利子率は自然利子率を下回っている”の部分が直観的に理解できない。「需要過多で物価が上がっているとき、期待インフレも同様に上がっている」という前提なしには成り立たないのでは?
②ゼロ金利制約とデフレの関係
③金融政策の効果の残り部分
調べ方
・同章
分かったこと
①前後の文脈から、インフレ率が高どまっているとき、期待インフレ率も高いと理解。
②経済ショックにより、自然利子率がマイナスになるときには、実質利子率もマイナスにすることで均衡を達成したい。 もっとも、例えば日本の90年代においては、長年物価がゼロ近傍で推移し、人々のインフレ期待が見込めなかった。こうしたもとで、ゼロ金利制約が存在したため、実質利子率が自然利子率を上回り続けていた。こうした際には、自然利子率がプラスで推移するよう、経済に働き掛けるしかない。
③<金融政策ルールとフィリップス曲線>
・金融政策ルールとは、テイラールール。インフレ率が均衡を上回る時(インフレギャップがプラス)、または総需要が総供給を上回る時(需給ギャップがプラス)、政策金利を引き上げるというもの。
・従来のLM曲線ではなく、このテイラールールで金融政策ルールを決定するのが現代の金融政策。加えて、IS曲線と(修正)フィリップス曲線も仮定。
・フィリップス曲線は、インフレ率と失業率の負の関係を表現。実際の失業率が自然失業率を下回るとき、労働力は需要過多とみられる。このとき名目賃金は上昇、物価は上昇。景気と物価抑制はトレードオフ。
・一方、フリードマンらは、将来のインフレ率予想を用いてフィリップス曲線を修正する必要を主張。これは、将来の高いインフレ率予想があれば、労働者は賃金上昇を希求するため。したがって、修正フィリップス曲線が、マクロ経済学の総供給の条件。
・以上みてきたように、総需要でも総供給でも、予想インフレ率がパラメータになっていることが現代マクロ経済学の特徴。
さらに知りたいこと
①IS曲線と金融政策の連関。そもそも、何に関するIS曲線を想定しているのか?
②本邦では、自然利子率を引き上げる政策が行われている/きたのか?
③従来のLM曲線とは、貨幣に関する需要供給曲線と理解し、マネーストックの増加が物価を規定する、といったものを想定しておけばいいのか?
④次の教科書探し。
⑤マクロ経済学の総需要曲線とは?
調べ方
活用方法
備忘・キーワード
参考